シロチドリの生態
シロチドリ? 皆さんはご存じでしょうか? 絶滅危惧種(現状が続けば近い将来いなくなる)に指定されています。 そんなシロチドリが脇本海岸でも生息しています。 シロチドリがどんな鳥なのか紹介します。 スズメよりちょっと大きいぐらいの小さな鳥で全国の砂浜や河川敷に生息しています。 まるまるとした姿と長い丈夫な足、短いくちばし、大きな目が特徴です。 脇本海岸では3月の終わりぐらいから7月の初めぐらいが繫殖期になります。 繫殖期になるとオスが砂浜にいくつもの穴(巣穴)を掘ります。いくつもの穴の中でメスが 気に入った穴にタマゴを生みます。 タマゴの数は必ず3個です。5日かけて3個のタマゴを生みます。 タマゴはオスとメスが交代で抱いて温めます。メスが抱いているときは、オスは離れたところで、見守っています。 3個目のタマゴを生んでから25日たったらヒナが生まれます。24時間ぐらいで3匹のヒナが生まれます。 ヒナは生まれてすぐに歩き回ります。エサも自分で採って食べます。エサは砂浜にいる ゴカイや昆虫、幼虫などを食べているようです。 親鳥の保護の下で育ち、30日ぐらい経ったら独立します。
番号:0102-001

シロチドリ
番号:0102-002
特徴1 オスが作った巣穴
番号:0102-003

特徴2 必ず3個のタマゴ
番号:0102-004

特徴3 タマゴを抱くオスのシロチドリ
番号:0102-005

特徴3 タマゴを抱くメスのシロチドリ
番号:0102-006
オスとメス交代
番号:0102-007
特徴4 擬傷(ぎしょう)ヒナを守るための行動
※外敵が近づくと、傷を負ったような振りをする。ヒナから注意をそらすための行動。
番号:0102-008
特徴5 親と歩き回るヒナ
番号:0102-009

孵化した2羽のヒナと1個のタマゴ
番号:0102-010

特徴6 ヒナが隠れています。わかりますか?
番号:0102-011
雪とシロチドリ
保護活動として
※外敵対策
シロチドリには沢山の外敵がいます。
1 カラス
カラスからタマゴを守るために、60㎝四方、高さ40㎝の籠でタマゴを守ります。カラスには効果がありました。
番号:0102-0012
カラス対策のカゴ
番号:0102-0013
外敵と戦う
2 ヘビ
ヘビに対しての対策は、まだ成されていません。
3 犬
飼い犬には、飼い主の方にリードを付けて下さいと、看板を設置してお願いしています。
4 人間
人には、シロチドリが産卵する場所を200mほど特定して、杭とロープで囲って看板を立てて注意をお願いしています。
5 騒音
近くで、工事用の重機やチェンソー、草刈機等大きな音が一日中うるさかったら親鳥がタマゴを抱くことを放棄してしまいます。
6 その他
ネコ、イタチ、キツネ、これらはカラスに効果のある籠で対応出来ると思っています。
番号:0102-014

カラス対策 (カゴの中で孵化したヒナ)
番号:0102-015

看板 1
番号:0102-016

看板 2
番号:0102-017

保護エリア (杭とロープで囲う)