脇本海岸では絶滅危惧種に指定されているハマグリが棲息しています。地元では子供のころから食卓に上る懐かしい味です。ところが、最近では市外県外から採取に来る人が増えていて、しかも大きな器具を使ったりして2、3cm以下のものまで大量に持って帰る人もいます。「昔よりかなり少なくなった」と言う地元の人が多いです。地元で貝堀を楽しんできた人は、小さい貝は採らなかったので、個体数のバランスが取れてきたのでしょうが、SNSなどの情報拡散のためでしょうか、ここにきて絶滅を心配する状況です。
潮干狩りに来る人達に、2024年から看板やポスターで保護を呼び掛け始めています。絶滅してからでは遅いので、市にも対策を呼び掛けて、「将来の子供たちがハマグリ採りを楽しめる海岸」にする活動を行っています。
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駐車場から海に降りる小道に立てた看板
番号:0103-002

・右端の2個は4cm以上なので採取可(中央のペットボトル蓋は直径3cm弱)
・左端の2個はナミノコガイ(地元呼称ナンゲ)の成貝で2,3cmであり採取可
スナガニも全国的に砂浜が減り続けるため貴重な動物になってしまいました。脇本海岸では少なくとも4種類のスナガニが確認されていますが正確には調査されていません。中には絶滅危惧種のハクセンシオマネキもいます。脇本海岸でも昔より個体数は減ったようですが、高速で走り回るカニには驚きます。人が直接影響を及ぼすことはあまりないと考えますが、海岸への車両の侵入などを監視しています。
番号:0103-003
