昭和40年代に脇本海岸防風林の美しい松林が、適切な防虫対策がなされず全滅しました。現在90歳前後の地元の人たちが、自分が幼いころからきれいだった松並木が無くなり殺風景になった海岸を見て、故郷の美しい景色を何とか取り戻したいという思いで2001年に松の植樹を始めました。その思いが、後の世代に引き継がれて、地元の三笠中同窓生が還暦を迎えたときに海岸に松植樹をすることが慣例になりました。これまでに海岸北側の1kmに約1000本の植樹松が連なっています。令和7年からは南側の海岸(岩船海岸)から植樹することになり、2月には昭和52年卒が17回目となる松の植樹を行いました。あの美しかった松並木を取り戻すには長い年月が必要です。
番号:0202-001
昭和40年三笠中卒が植樹した松林の夕暮れ 2025年2月撮影
各同窓生が植樹した松の管理強化と、次の世代の植樹を促し景観作りを行うため、当NPOが幹事役となり統括管理する任意団体として2020年に「白砂青松の会」が立ち上がりました。現在では定例会や、会員へのこまめな松林の情報提供などにより、同窓会個々の活動から団体の活動へと移行しています。令和6年には、松や海岸の景観を守る活動が高く評価され「第3回あなたが選ぶかごしま景観大賞」を受賞しました。
また、海岸にお迎えしているJR豪華列車の”ななつ星”からも「白砂青松の海岸」として高い評価を頂いています。
番号:0202-002
昭和52年三笠中卒が同窓会の翌日に皆で岩船海岸に植樹 2025年2月撮影